真の美しさと偽の美しさ

美しさには二種類ある。真の美しさと偽の美しさだ。では、何が真の美しさで何が偽の美しさか?


真の美しさは”醜いものを生み出さない美しさ”である。と定義する。例を挙げれば、自然の美しさは真の美しさである。森や小川や太陽や空や雲や海や魚や自然動物や山が存在したところで、その代わりに醜いものが生み出されている例をおいらは知らない。それは美しさだけが存在するだけで、世界の美しさの総量を増やすものだ。


それに比して、偽の美しさは、”醜いものを生み出す”美しさだ。人間の作る美しさはほぼすべてこれに該当する。例えば都心に建つ巨大ビルはクリーンで洗練されていて美しいけれど、それをつくるのに必要なコンクリートやガラスや鉄やらはどこから来るのだ?それらは自然を破壊して自然から搾取されるものだ。材料が採取されたところは見るも無残yな醜いものとなる。その材料を加工するのにも燃料を必要とし、地球に穴をあけて石油を掘り起こし、温暖化ガスや煤煙や有害物質などの醜いものを排出する。

建造物に限らず、人間が作る偽の美しさは、ファッションなどにも見られる。女性は化粧をし、セクシーに着飾って、キレイになったと喜ぶ。まあ、それは女性は外見的には美しくなったと認めても、その裏にはずっと多くの醜さを生み出しているのだ。ある社会のある女性が化粧をしてきれいになることによって、周りの女性は比較的、醜くなる。キレイな女性が公共の場を闊歩することで、男たちの醜い性的競争が起こる。そして化粧で演出した不自然に綺麗な女性は、見る人の心のなかに嫉妬や劣等感などの醜い感情を生み出す。おいらは嫉妬する人より嫉妬させる人のほうが悪いと思っている。理由は他のブログで書いた。http://jinsyusyugi.blogspot.com/2010/10/blog-post_19.html


もともと美しく生まれてきた女性で、化粧などで飾らず、慎ましくしている人は真の美しさだ。賢い女性で、ドレスアップしないことで上に上げた醜いものを生み出すことを避けているのだ。そういう女性は内面も外面も美しい。


心の美しさは真の美しさだ。善い心をもって世間体のためでも自分のためでもなく、本当に他人のためにセルフレスなことを考える人間の心は美しい。醜い副産物のできることがない。


理解してくれただろうか?おいらは確信を持って言い放つ。
真の美しさは醜いものを生み出さない美しさであり、偽の美しさは醜い副産物を生み出す美しさである。

こう言い換えることもできる。

善い美しさは醜いものを生み出さない美しさであり、悪い美しさは醜い副産物を生み出す美しさである。