タイに包まれたい

朝起きて、バイクに乗ってさわやかな空気を感じながらあっちへ行く。鉄橋には観光客が早くも来ていて、タイ人の商人が屋台の準備をもうしている。歩きながら人を観察するというのはとても自然な気がする。行き交う人々の旅行を見て感じる。川にはボートが通っている。観光地カンチャナブリーの日常である。肌に合う土地ではただそうやっているだけで心地よく時間が過ぎていく。ものを買う必要もないし、お金もかからない。ヨッコは良い旅の友ではなかったが、旅行しているうちに気の合う仲間を見つけられるかもしれない。旅の醍醐味だ。帰りたい奴は帰ればいいのだ。俺はタイの空気にすっぽり包まれたいのだ。煩わしい相手をしてストレスを感じたくない。

今日はバンコクまでバスで行き、ドンムアン空港からチェンマイ行きの飛行機に乗る。記憶の中のチェンマイはひとつの桃源郷である。会いたい友だちもいる。愛したい女もいる。オーチェンマイ。今回もその魅惑的な姿で俺を楽しませてくれよ。