グループ主義

日本人は存在感が薄いから個人主義が根付かないのだということを言った。日本においては個人は透明な存在で、個人が起こす行動は奇異なものとして見られる。


それでは、日本は全体主義かというとそれも違うようだ。日本では個人主義全体主義の中間型が存在しているようである。ここではそれをグループ主義GROUPISMと呼ぶことにする。個人の行動の自由は殆ど無いが、友人や家族で一つのグループを作った時、それは欧米における個人と同じような役割を果たす。


日本ではグループとしての行動の自由はかなりあり、グループとして行動する分にはそれは社会的にまっとうな行動として見られるのである。日本人はグループのウチの人には細かい気配りを見せるが、グループのソトの人にはかなり冷たい人たちである。


日本では個人で行くアミューズメントは殆ど無いが、グループとして行って楽しいところはたくさんある。日本は個人では楽しくない国なのである。日本で楽しく生きようと思えば誰かとグループを組むしかない。